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レンズ交換が可能な一眼レフカメラは写真愛好家のあこがれだった。今年に入り低価格化が急速に進み購入しやすくなったと同時に、製品の数も増え選択の範囲が広がった。デジタルカメラに詳しい専門家にコンパクト製品からの買い替えにおすすめのデジタル一眼レフを選んでもらった。
1位はキヤノンの「イオス キスデジタルX」。半数以上の専門家が2位以上に推しており、大差をつけた。キスは銀塩フィルムのカメラ時代から同社の入門一眼レフ機につく愛称。
「1010万画素の解像度、持ちやすい大きさ、センサークリーニング機能、交換レンズの豊富さなどコストパフォーマンスが非常に高い」(加藤さん)、「入門機として性能と価格のバランスがいい」(藤田さん)、「エントリー機でも画質は上々」(山田さん)など基本性能、使い勝手、周辺環境を含め幅広く評価された。
2位はニコンの「D40」。画素数はやや少ないものの価格が6万円程度と手ごろな点が評価され、1位に推した専門家の数はイオス キスと同じだった。
「手ごろな価格で本格的な一眼レフが手に入る。610万画素でもあなどれない写りが魅力。おしゃれなシルバーボディーが選べるのもうれしい」(大橋さん)、「小さくてかわいくて軽くて安い。気軽に一眼レフらしい写りを楽しめる」(荻窪さん)など、初めての1台に向くとの評価が並んだ。
同じ形状の本体で画素数を1020万に増やした「D40X」は5位に入った。価格は2万円ほど高くなるが「A4判以上のサイズなど、大きくプリントする予定があるなら、多少高くてもこちらを選ぶべきだ」(吉住さん)との声があった。
オリンパスイメージングの2製品が3位と4位に並んだ。「E―410」は本体の重量が375グラムと1、2位の製品よりも100グラム以上軽く、今回取り上げた中で最も軽量だ。
多くの一眼レフは撮影時にはファインダーでしか撮影対象を確認できないが、「液晶ディスプレーで被写体を確認できる機能を備え、コンパクトカメラと同様の感覚で扱える」(中馬さん)のは買い替えユーザーに向く点だ。また女性写真家の吉住さんは「グリップが小さめで手の小さな人でも持ちやすい」と指摘する。
「E―510」は手ぶれ補正機能をカメラ本体に内蔵する。これは撮影する場所が暗いなどでシャッター速度が遅くなったとき、フィルムに相当する部品を細かく動かすことで「手ぶれによる写真撮影の失敗を防いでくれる、初心者には心強い機能」(出雲井さん)。
同様の仕組みはペンタックスの2機種とソニー製品も備える。キヤノンやニコンは、交換レンズにこの手ぶれ補正機能を備える製品を用意する。両社のカメラを購入するユーザーは、検討するといいだろう。
6位の「D80」(ニコン)は豊富な機能を備える中級機。14万円の実売価格だが、山田さんは「エントリー機よりやや高価だが、カメラとしての基本性能や質感が高く、長く楽しみたいならむしろお買い得」という。
同じクラスの製品としては、キヤノンの「イオス 40D」が7位に入った。「価格は高いが高画質で連写に強い。手ぶれ補正レンズが標準で付属する魅力的な中級機」(川村さん)
背景をぼかしたポートレートが撮りたい、花にぎりぎりまで近寄りたいなど、様々な撮影要求に応えられる一眼レフカメラ。自分に合う、使いやすい1台を選んで写真撮影を楽しんでほしい。
レンズ替えて広がる楽しみ
製品選びに関してデジタルカメラマガジン編集長の川村さんは「店頭でまず確認してほしいのが持ちやすさ。レンズをつけた状態でのバランスは実機でないと分からないうえ、使い勝手にも影響するからだ。ファインダーの見えぐあい、シャッターの感触も確かめて」とアドバイスする。
一眼レフカメラの魅力の一つはレンズが交換できる点。写真家の山田さんは「付属するレンズ以外に望遠ズームも同時に購入すると、撮影シーンがぐっと広がる。花や植物をよく撮るならば、近寄れるマクロレンズもそろえたい」と語る。
【調査方法】 デジタルカメラに詳しい専門家10人に9月上旬時点で購入可能なデジタル一眼レフカメラの中から、今までコンパクトタイプの製品を使っていたユーザーの買い替えにおすすめの機種を10位まであげてもらい順位を加味して集計。選者は次の通り(敬称略、50音順)。
出雲井亨(テクニカルライター)▽荻窪圭(デジタル系ライター)▽大橋亮(ビックカメラカメラ本店主任)▽加藤敏明(ヨドバシカメラ新宿西口本店デジカメ・ムービーチーム マネージャ)▽川村篤(「デジタルカメラマガジン」編集長)▽幸雨沢(ラオックス本店デジカメ担当)▽中馬幹弘(「ベスト・ギア」編集部デスク)▽藤田憲治(「日経パソコン」編集長)▽山田久美夫(デジタルカメラ情報サイト「DigitalCamera.jp」主宰・写真家)▽吉住志穂(写真家)(参照:日本経済新聞)
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