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家族や友人・知人、あるいは街で見かけた通りすがりの人に、思わず「若い」と感心させられることがある。人は相手のどんな点を見て、若さを感じるのだろうか。その判断基準を聞いたところ、「肌に張りがある」が1位だった。
この項目は女性の関心が高く、特に30代女性は2人に1人が選んだ。「話をするとき、相手の顔のシワよりも肌のつややかさについ目がいってしまう」と33歳女性。資生堂ビューティーソリューション開発センターの平岩裕美さんは「肌の張りは加齢とともに失われていく。関心が高いのは、30代はそれを実感する年代だからでしょう」と分析する。
最近は女性に加え、男性の間にもスキンケアへの意識が高まっているという。「きれいに洗顔し、毎日マッサージを欠かさない」(34歳)といったコメントを寄せる男性も目立った。
肌の張りを保つには日々のスキンケアが必要だが、それがすべてではない。「バランスの取れた食事や十分な睡眠など、健康に暮らすため当たり前のことをきっちり続けることこそ大切です」(平岩さん)
2位には「フットワークがいい」が入った。ヒット本のタイトルのように「人は見た目が9割」ともいわれる昨今だが、行動力も若さを示す重要なカギだ。
人は加齢とともに足腰が重くなるという通説を打ち消すように、58歳女性は「考えるよりまず行動を心掛ける」という。「行動することで、次に何が必要かおのずと思い浮かぶから」。30歳女性は「百貨店の初売りバーゲンに張り切って出かける人」が目に浮かぶ。「あのすさまじい混雑の中に大胆に飛び込んでいける姿こそ、若さを映す鏡」
3位は「新しいことに挑戦できる」。これは行動力とともに、前向きな気持ちを表す要素でもある。年を取ると未知のことに挑む気力がなえることがあるが、「意識次第でチャレンジ精神は持てる」と44歳女性。「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」(35歳女性)という考え方もあった。
対象もスポーツからボランティア活動まで実に幅広い。「以前、泳げなかった母が60歳から水泳を習い始め、泳げるようになった」(51歳女性)との驚きの声があった。69歳男性は「定年後に日本語教師になり、この9年間に海外4カ国で教えてきた」と、意欲的に挑んだ活動を振り返る。
4位、5位にはそれぞれ「表情が生き生きしている」と「好奇心が旺盛」が続いた。表情が生き生きしている人に会うと、こちらまで元気が出てくる。78歳女性は「鏡に向かって表情をチェック。今日も元気で行こう、と自分に語りかける」という取り組みを紹介してくれた。
好奇心が旺盛な人は流行や最新の話題にも敏感。「何事にも食わず嫌いにならないこと。いつも先入観で物事を見ないようにしている」(57歳女性)といった気持ちの持ちようこそ、好奇心を失わないポイントかもしれない。
上位の項目を見ると、人が若さを判断する条件は外見、内面、行動の3つに大別できる。一見別物のように思えるが「これらは互いに密接に関連、人は若さを総合的に判断しているようだ」と、東京都老人総合研究所の鈴木隆雄副所長は指摘する。「誰もが老いを避けることはできない。だがその表れ方には個人差があり、日々の心掛けが大きくものをいいます」
連想する人、森光子さんが最多
若く見える著名人といえば誰を思い浮かべるか。選んだ項目についてそれぞれ名前を挙げてもらい、集計するとトップは40票で女優の森光子さんだった。87歳の今も現役で舞台活動を続ける。「肌に張りがある」や「新しいことに挑戦できる」などの項目で名前が多く挙がった。
項目別にみると「肌に張りがある」では女優の黒木瞳さんが最多。「好奇心が旺盛」はタレントの所ジョージさん、「体形がスリム」では女優の由美かおるさんらの名前が多かった。
【調査方法】
家族や友人、初対面の人など自分以外の人を見たときに、若いと感じる条件について昨年12月上旬、ネット調査会社のマクロミルを通じて全国の20代以上の男女に聞いた。有効回答は1032。それぞれ20代、30代、40代、50代以上の4つの年代に分け、男女の数はいずれも同数にした。
回答者に対しては、事前に「日経生活モニター」を対象に実施した調査の結果を参考に、「その他」と「若いと感じるときはない」を含めて作成した計37項目の選択肢を提示、それらの中から5つを選んでもらった。他の選択肢は「向上心がある」「背筋がピンと伸びている」「髪につやがある」「目に光がある」「服装が明るい」「欲しいもののためなら何時間でも並べる」など。(参照:日本経済新聞)
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