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ガソリン価格の高止まり傾向が続く。でも、日ごろの愛車との付き合い方次第で、ランニングコストを節約することもできるはず。ドライバーの皆さんに、知ってはいるが実践できていない「節約ドライブ術」を聞いてみた。
1位は「タイヤ空気圧の定期的なチェック」。警察庁や国土交通省などで構成するエコドライブ普及連絡会によると、指定空気圧より0.5キログラム(1平方センチメートルあたり)低くなった状態で走行した場合、市街地で約2%、郊外で約4%、燃費が悪化するという。
自動車評論家の松下宏さんは「節約だけでなく安全にも大きくかかわる問題。1カ月に1回程度はガソリンスタンドなどでチェックしてもらうといい」。タイヤの空気は熱を持つと膨張してしまうので、タイヤが温まっていない状態でチェックした方がいい。清水和夫さんによると指定空気圧より1割程度、空気圧を高くすると、地面との接地面積が狭くなるなど、燃費にいい影響を与えるという。
2位に入ったのは「高速道路の自動料金収受システム(ETC)の活用」。例えば東日本、中日本、西日本のNEXCO3社は、特定の時間帯で通行料の割引制度を用意している。
午後10時から翌朝6時までに入り口を通過するなどの条件で適用される「早朝夜間割引」や「通勤割引」(午前6―9時、午後5―8時)でそれぞれ5割引き、「深夜割引」(午前零―4時)は3割引きとなる。目的地への到着時間が限定されるなど、活用しにくい面もあるが、片岡英明さんは「ドライブを計画する際には、頭の片隅に入れておいた方がよい」と語る。
3位は「10分以下の近場への運転は避ける」。自動車は始動してからエンジンが暖まるまでの間、どうしても燃費が悪くなってしまう。“チョイ乗り”だと暖まり切る前に車庫に戻ることになるので、節約の面からは慎んだ方がいい。
4位は「エアクリーナーやエンジンオイルの定期的なチェック」。車の血液ともいわれるエンジンオイルは、毎日運転するような車ほどこまめな交換が必要だと思われがち。だが実は「週1回程度しか動かさない車の方が、オイルはより汚れる」(片岡さん)。
5位の「不要な荷物を積まない」は、「日本の住宅事情を反映した問題」(松下さん)でもある。駐車場まで運ぶのが面倒くさかったり、物置が狭かったりといった理由で、ゴルフバッグやキャンプ道具をマイカーに積んだままにしている人は少なくない。が、日本自動車連盟によると、30キロの荷物を積んで1000キロメートル走行すると、1リットル近い燃料が浪費されるという。
ほかにも日々の運転で見直すべき点は多い。例えば違法駐車。「自らが渋滞の原因をつくり、他人の燃費を悪化させていることに気付かないといけない」と清水さん。
環境への負荷も減らせるうえ、マイカーの寿命を延ばすことにもつながる節約ドライブ術。観光シーズンで出かける機会も増えるだろうが、意識的に実践してみてはどうだろう。
少量給油・ワックス…工夫様々
「節約ドライブ術」を自ら工夫している人も多い。自由回答で最も多かったのが「ガソリンを満タンにせず、半分にする」。車重が軽くなる分、燃費向上に貢献する。ただ「給油のためにスタンドに通う回数が増えるようでは、本末転倒」(松下さん)との指摘も。
ほかには「立体駐車場では高層階に行かず、出口に近いところに止める」(40代女性)との工夫や、「(夏の冷房効果を考え)黒色に近い車は買わない」(50代男性)、「まめにワックスをかけ、ボディーの空気抵抗を減らす」(40代男性)などの意見もあった。
【調査方法】 自動車評論家の片岡英明さん、清水和夫さん、松下宏さん(50音順)の3人のアドバイスなどを参考に、車を運転する際の燃費向上策や有料道路の割安な利用法など、ドライブでうまく節約する方法24項目を選定。9月下旬にインターネット調査会社のマクロミルを通じて、週に1回以上、自家用車を運転している20歳以上の男女にアンケート調査を実施した。有効回答は1032。
各項目ごとに「知っていた」「知らなかった」のいずれかで答えてもらい、「知っていた」項目について「常に意識して実行している」「気がついたときは実行している」「あまり実行していない」「実行していない」の4段階で回答を得た。ランキングは実行していない人が多かった順。
(参照:日本経済新聞)
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