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最近、高級なブランド鍋が人気を呼んでいる。結婚のお祝いなど、新生活を始める人に贈るという人も多いだろう。ギフトにおすすめの両手鍋を調理や鍋に詳しい専門家に聞いてランキングした。
断トツの首位は、フランスのブランド「ル・クルーゼ」のココット・ロンド=写真手前。熱伝導や保温性にすぐれた鋳物ホーロー鍋だ。「少し重い」との指摘もあったが、その難点を上回る機能性で推された。
「鍋の重さや厚さがおいしさをつくる。オーブンに入れられるし、食卓にそのまま出せる点も含め、永遠の名作」(河村さん)「じっくり調理に向く実用性」(桑原さん)など、煮込み系の料理がおいしく仕上がる点が高評価につながったようだ。
色も豊富で、1番人気のオレンジのほか、チェリーレッド、フルーツグリーンなど6色ある。「カラフルな色づかいがキッチンに映える鍋」(古谷さん)「見た目のかわいらしさもギフトに適している」(小阪さん)など色や形を評価する選者も多かった。
2位はドイツのブランド「フィスラー」の「プロコレクション」=写真中。長年続くシリーズで、2006年11月から、鍋底を少し変更したタイプに切り替わった。「鍋底が厚く、温度が均一になりやすい。取っ手が熱くなりにくいようにしてあり、フタを取っ手にかけられる工夫もある」(杉山さん)といった機能が評価された。
このシリーズはフィスラーの両手鍋のなかでも、中央部にくぼみがある独特のフタを採用しており、内部で蒸気が回流しやすい。この構造を生かし、「無水調理の良さを知ってもらいたい」(辛さん)という声も上がった。
3位は仏ブランド「クリステル」の「グラフィット」=写真奥。取っ手やフタをつかむハンドル(別売り)などを必要に応じて付け外しできる「ハンドル着脱式の代表格」(朝川さん)。サイズ違いの鍋があれば、入れ子状に重ねてしまうことができる。「高いデザイン性と収納性がギフトにおすすめ」(遊佐さん)「キッチンに置いたとき、これほどきれいだと思った鍋はなかった。気に入ったら違うサイズを増やしやすい点もいい」(辛さん)という。
4位に入ったのは、北欧風デザインで知られる米国のブランド「ダンスク」の「コベンスタイル2」だ。フタを鍋敷きにも使える機能性のほか、「軽く使いやすい。形もかわいらしい」(赤堀さん)「これこそ、テーブルにそのまま出せる美しい顔を持つ鍋」(マロンさん)などデザインに対する評価が高い。
全体をみると、調理がおいしく仕上がる点はもちろん、機能美や使い勝手の良さがポイントのようだ。大半は電磁調理器にも対応。5位となったウルシヤマ金属工業の「イレコ」も、取っ手をつかむハンドル(別売り)などの着脱が自在なタイプで、サイズ違いの鍋を入れ子状に重ねられる。
ブランドによって専用の蒸し台などの品ぞろえもある。予算に余裕があればセットで贈る手もある。
鍋を贈る前にどんな料理が多いか聞いた方がいい。調理科学が専門の杉山さんは「煮込み料理は保温性の高い厚手の鍋が向くし、青菜をゆでるなど短時間の調理には熱伝導のよい薄手のアルミなどがいい」と話す。
熱伝導など、調理内容で選ぶ
トマトソース煮など酸の強い煮込みは「劣化しにくいステンレスで他の金属をはさんだ多層鍋や表面をコーティングしたホーローなどが向く」。ただ、薄手のホーローは粘りのある汁物がこげつきがち。火加減などに注意したい。
最近は鍋ごと食卓に出す料理も人気。小西さんは1例として「丸ごとキャベツのスープ」を挙げる。巻きの緩いキャベツ2分の1を準備し、200グラム程度の豚の薄切り肉を葉と葉の間に挟んで鍋に入れ、セロリ半分、固形コンソメ2個、500―600ccの水を足す。フタをして30分―1時間煮込み、塩、こしょうで味を整えるだけと手軽だ。
【調査方法】 まず主要百貨店、仮想商店街(「楽天市場」「ヤフー!ショッピング」)での売れ筋情報や雑誌などを参考に直径20センチ前後の両手鍋25候補を選定。次に、ガスでの使用を前提として専門家に10位まで順位付けして選んでもらって集計した。選者は次の通り(敬称略、50音順)。
赤堀博美(赤堀料理学園副校長)▽朝川和彦(伊勢丹キッチン雑貨・家庭電器バイヤー)▽河村明子(料理番組ディレクター)▽桑原勲(8086出版社「リアル・デザイン」編集長)▽小阪純子(高島屋横浜店食器・台所担当バイヤー)▽小西雅子(東京ガス「食」情報センター主幹)▽佐野美由紀(三越生活雑貨担当バイヤー)▽辛智恵(エクスナレッジ「世界のキッチンマニア」編集)▽杉山久仁子(横浜国立大学准教授)▽冨田いずみ(オールアバウト「ギフト」ガイド)▽古谷晴美(阪急百貨店キッチン用品バイヤー)▽マロン(フードスタイリスト)▽遊佐直樹(ミレニアムリテイリング・インテリア雑貨マーチャンダイザー)(参照:日本経済新聞)
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