調理時間を大幅に節約してくれるレトルト食品を使った「お助け簡単メニュー」で、食べてみたいものを女性に聞いた。1位は「ナスのミートソースグラタン」だった。
主役はミートソース。ナスを縦に5ミリの厚さに切り、フライパンで焼いておく。そのナスを耐熱皿に敷き、ミートソースをかけたらチーズをのせ、オーブントースターで焼けば出来上がり。ナスとミートソースを交互に重ねてラザニア風にしてもおいしい。
ミートソースは普通にスパゲティに使うと、やや子どもっぽい印象がなくはない。だが「ナスを加えて焼き上げるだけで本格的なイタリアンの一品になるし、大人も子どもも楽しめる味になる」と料理研究家の島本美由紀さん。ソースの味が濃い場合はジャガイモを加えるとよい、という。
「ナスに味がなじみやすい」(58歳)、「簡単で豪華な感じ」(52歳)など、実際に作ったことがあるという人も多かった。手軽で家族にも好評な一品として、各年代で高い支持を得た。
ミートソースと並んで種類も豊富なのがカレー。「カレードリア」が2位に入った。カレーライスにチーズをのせてオーブントースターで焼き、最後に温泉タマゴをのせる。チーズとタマゴでカレーのコクをさらに増すと同時に、まろやかな味わいに仕立てた。
カレーはそもそも味が強いせいか、ご飯をパスタに代えた「カレースパゲティ」(7位)のほか、焼きそばやパンに付け合わせるというメニューが多かった。「タンドリーチキン」(4位)はインド料理店の定番料理がレトルトでできるとあり、食べてみたいという票を集めた。「オムカレー」(5位)はケチャップで作るオムライスをカレー味にしたもの。子どもには好物が2倍になったような“お得感”がたまらない。
3位はあんかけチャーハン。冷やご飯などとチャーハンのもとで作ったチャーハンに、あんかけ丼のもとをかけると、白いご飯よりも複雑で豊かな味わいに。チャーハンは昼食やブランチの印象が強いが、あんかけでボリュームが増し、夕食向けにもなる。
今回、調査で見逃せない一品だったのがスープ。朝食や昼食のお供といったおまけのように思われがち。だが冷凍パイ生地を使った「パイ包みスープ」(6位)や8位の「スープパスタ」など、炭水化物とうまく組み合わせて、おなかも満足する“主菜”に変身させた。
レトルト食品をどんなときに使うかも同時に聞いたところ、「時間がないときのお助け料理として」が1位。「1人の食事のとき」や「時間はあるが作るのが面倒なとき」が続いた。
生活様式が多様化し、個人の夕食時間・場所はバラバラになりがちで、食卓に着く人数が少ない家庭も。少人数でも食材を無駄にせず短時間で調理できるレトルト食品は、現代のニーズに合っている。合成保存料などを使わない商品も多く、工夫次第で様々な味わいも演出可能。台所を預かる身には心強い助っ人だ。
手間省くけど野菜たっぷり
調査の自由回答では、様々なアイデアが寄せられた。なかでも50代以上で、手間を上手に省きながらも、不足しがちな野菜をうまくとれるよう工夫を凝らしている人が多かった。
▼カレーに缶詰のトマト、ナスやタマネギ、イカなどを加えて煮込む(50歳)
▼ミートソースにペッパーソースを入れて温め、ご飯にかけてちぎったレタスやトマトをのせる。好みでチリソースをかけてタコライス風に(64歳)
▼キャベツをまるまる1個レンジで加熱し、ミートソースをかける(33歳)
▼棒々鶏をツナとトマトの冷たいスパゲティの上にかけて冷製パスタ(60歳)
▼焼いた豚肉にボロネーゼソースをかける(60歳)
▼ポテトサラダに子供用のレトルトカレーを入れる(35歳)
▼レトルトカレーを春巻きの皮に包んで揚げる(52歳)
▼鍋にスライスしたモチを敷き、ミートソースやチーズをかけて焼くと「モチピザ」に(40歳)
【調査方法】
調査会社マクロミルを通じて10月上旬、週に1回以上レトルト食品を使う全国の女性を対象にインターネットで尋ねた。レトルト食品を利用してアレンジする総菜について、自身が作ったことがあるものを含め「おいしそうだ。食べたい」と思う料理を32の選択肢から最大3つまで選んでもらった。
選択肢はメーカーへの事前取材などを参考に作成し、使用するレトルト食品とアレンジの簡単な内容を表記した。年齢構成は20―50代の各年代と60歳以上の各206人ずつで、有効回答数は1030。(参照:日本経済新聞)
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