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ビールがおいしい季節になった。つまみにぴったりなソーセージがあれば、ビールを楽しむひとときもより味わい深くなる。全国の百貨店で取り扱いのあるブランドから、ビールに合うおすすめ商品を挙げてもらい、専門家に試食してもらった。
1位は嶋田ハムの「ブレーマソーセージ」。「香ばしさと肉の旨(うま)み、口溶けの柔らかさが絶妙」(鬼頭さん)、「ドイツの焼きソーセージに対抗できる味」(野田さん)、「丁寧な味」(村田さん)とビールとの相性、味わい両方の観点から、多くの専門家が高く評価した。皮が軟らかめで優しい味わいは、男女問わず広く楽しめそうだ。
丁寧に作り込んで、肉の旨みを引き出している。世界各地から取り寄せた30種類以上のスパイスをブレンドし、ドイツで修業した嶋田耕治社長自ら、肉を練り込んで作る。スモークには雪国の広葉樹を使い、香り高く仕上げている。
2位は1921年創業の老舗、ローマイヤが作る「ポルトガル」。馬てい型の大きなソーセージはガーリックとトウガラシで味付けされ「スパイシーな味わい」(峯崎さん)。独特なスパイスの風味があり「辛口のビールに合いそう」(角戸さん)との声もあった。
3位から5位にも香辛料の辛みや香りの効いた商品が並んだ。「名前もかわいらしくていい」(木幡さん)という大山ハムの「ハワイアンポチキ」が3位。辛みに勢いがあり「辛党には最高のソーセージ」(野田さん)。ビールがぐいぐい飲めそうな一品だ。
4位のホテルオークラ「カバノシー」は「大きさ、味わい、食感ともバランスよく素晴らしい」(木幡さん)。辛さは強くはないが、香辛料の香りがある。「マスタードをつけるとより味が引き締まる」(野田さん)という意見もあった。
5位は下館工房の「チョリソー」。脂分が辛みを適度にマイルドにしている。「冷めても味が落ちないのが素晴らしい」(河合さん)との評価もあった。
6位の函館カール・レイモン「ウインナー」は3位から5位とは逆に、スパイスは控えめで比較的さっぱりした味わい。「ドイツらしい味」(村田さん)、「ぜいたくな旨みがビールとの相乗効果で増幅する」(鬼頭さん)と、端正な味が評価を得た。
同じく6位のトアロードデリカテッセン「ホワイトフランクフルト」は色の白い、スモークしていないタイプ。「肉のあらびき感が強くビールに合う」(角戸さん)、「味わい、香り、食感とも熱いうちが最高」(河合さん)といった声や、「果実味をしっかり感じる白ワインにも合う」(鬼頭さん)との指摘があった。
8位の成城石井「マイスターアウスヴァールビアウィンナー」は肉をミンチせず、バラ肉を細かく刻んで混ぜているのが特徴。脂分が比較的多く「ビールとの相性がいい。マスタードをつけるとさっぱりする」(峯崎さん)。
9位の鎌倉ハム富岡商会「辛口あらびきウインナー」は「香辛料が効いて美味」(河合さん)、「食感、辛みがビールによく合う」(木幡さん)との評価を得た。10位の山野井「ブラートブルスト」も、ノンスモークタイプで色が白い。「優しい味。風味豊かでビールのじゃまをしない」(峯崎さん)という。
焼いてコク、ゆでてさっぱり
ソーセージは焼くのか、ゆでるのか――。野田さんは「焼くとさらにコクが出る。仕上げをさっぱりさせるものはゆでる」と説明する。脂分が比較的少ない商品は、焼くことでコクが出た方がおいしくなる。逆に脂分が多いものは、ゆでた方が適度に脂分が落ちていいようだ。ゆでるときは沸騰したお湯より、沸騰寸前の90度程度のお湯で温めた方が、脂分や旨みが落ちすぎずに仕上がる。
調理法を明記した商品は少ないが、焼くか、ゆでるかで味わいは相当変わる。購入時にメーカーに確認したほうがいいだろう。
【調査方法】 全国14の百貨店と紀ノ国屋、成城石井に、取り扱っているブランドを挙げてもらい、そのうち取り寄せが可能な22品目を選定。各ブランドが「ビールと合わせるならこの一品」と推す自社商品を、ビールメーカーの食品開発担当者とドイツ料理のシェフに試食してもらい、淡色のピルスナータイプのビールとの相性を加味して集計した。試食した専門家は以下の通り(敬称略、50音順)。
飯島隆(創作ドイツ料理葡萄屋シェフ)▽カイテル(ドイツ料理カイテルオーナーシェフ)▽角戸洋一(サントリー)▽河合俊幸(創作欧風料理バーデンバーデンオーナーシェフ)▽鬼頭健(キリンビール)▽木幡祐史(サッポロビール)▽野田浩資(ドイツレストラン ツム・アインホルンオーナーシェフ)▽峯崎浩志(アサヒビールアネックス)▽村田孝行(ドイツレストランPAUKEオーナーシェフ)(参照:日本経済新聞)
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