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手みやげにおすすめのせんべいランキング


 根強い人気のあるせんべい。手みやげなどにも重宝する。取り寄せができ、お使い物におすすめの銘柄を専門家にたずねた。原料で米と小麦に大別して選んでもらった。米菓には、あられやおかきも含めた。

 米菓で1位になった小倉山荘の「をぐら山春秋」(写真右)は、春の桜や秋の紅葉をかたどって四季を表した8種類のあられを1袋にした。本社は大阪だが京都府長岡京市に本店を構え、百人一首をモチーフに商品開発を進める。ひとくちサイズの軽さに加え、一つ一つ堅さや食感、風味を変えるなど趣向をこらしており、飽きがこない。

 あられの受け皿になっている容器に印刷されている百人一首について「ニクイ演出」(西さん)と包装まで楽しめるようにした気配りも喜ばれた。そして「何といってもお得感がある」(柘植さん)と評価する。

 2位は銀座あけぼの「味の民芸」。進物用にはチーズやアーモンドと取り合わせたあられなどの詰め合わせが人気だ。だが、タレをよく染み込ませた袋入りおかき「われげんこつ」を推す声が多く、気軽な手みやげならこちらもいいだろう。

 赤坂柿山の「赤坂慶凰」は3位だった。「香ばしさとコクにひかれてつい食べてしまう」(野沢さん)おいしさ。もち米の粒を生かし、コメの風味や味わいを引き出す。4位は豆源「塩おかき」。豆源は本店店頭での実演販売が有名で本当の揚げたてが食べられる。

 せんべいというと、一般的に東京ではうるち米か、もち米を使い、しょうゆか塩、時に砂糖をまぶして味付けをしたものをさす。だが、鶴屋八幡などによれば大阪、京都でせんべいといえば小麦粉を水で溶いて砂糖などで甘みをつけた生地を焼き上げたもの。せんべいからイメージするものが地方によって異なることもあり、原料を米と小麦に大別してランキングした。

 小麦を使ったせんべいの1位になった坂角総本舗「ゆかり」は、幅広く支持を集めた。地元でアカシャエビと呼ぶ小エビをすりつぶして使っており、その量は1枚当たり5―7匹というだけあって「エビの味わいが濃厚で後味までしっかり楽しめる」(門上さん)。独特の風味はネタを1度焼き乾燥・熟成させた上でもう1度焼くことで生まれるという。

 3位の五月ヶ瀬「福井銘菓五月ヶ瀬」は福井県の名産。菓子職人でもある社長がピーナツを使ったせんべいを考えた。ランキングの中で最も洋風な感じが強い。

 同じたまごせんべいでも2位の鶴屋八幡「玉子せんべい」は薄くさっくりとした上品な味わいと口溶けが特徴的で何枚でも食べられそう。一方、4位の銀座松崎煎餅の「三味胴」は厚さ5ミリメートルくらいで歯応えがある。花や雪など四季の絵柄を砂糖で描く手作業の絵付けのため1日800―900枚しか作れないという。


  〈米菓〉
 
長岡京小倉山荘(大阪市)「をぐら山春秋」(小缶16袋1575円など)  400
1951年創業。甘醤油、青のり、丹波黒豆おかきなど8種類の小さなあられを一袋に(075-951-1401)
銀座あけぼの(東京都中央区)「味の民芸」(33袋入1575円など)  360
1948年、戦後の銀座にかき氷と汁粉の店として誕生。料亭のみやげとして有名に(03-3571-3640)
赤坂柿山(東京都港区)「赤坂慶凰」(あかさかけいおう、缶12粒入り1050円など)  340
1971年創業。職人が手作業でもちをちぎってアーモンドを包んだ斬新な一品(0120-1971-21)
豆源(まめげん、東京都港区)「塩おかき」(190c735円など)  300
1865年のいり豆売りに始まる。米油とごま油でさっくりとあげた塩おかきは軽い味わい(0120-410-413)
瑞花(ずいか、新潟県長岡市)「味七咲」(あじななさき、17袋2100円など)  260
コンブやエビなど7つの味のおかき。新潟産こがねもちを使った口溶けのよさが特徴(0258-34-1554)
浪花屋製菓(新潟県長岡市)「柿の種」(進物缶45c10袋入り1050円など)  260
もち米を使ったあられの一種で、柿の種の形は小判形だった金型がゆがんで生まれた(0120-177-208)
  〈小麦を使ったもの〉
 
坂角総本舗(ばんかくそうほんぽ、愛知県東海市)「ゆかり」(缶入り28枚入2100円など)  480
江戸時代のエビのすり身を焼いた「えびはんぺい」を元に、1889年にせんべいに改良(0120-758-106)
鶴屋八幡(大阪市)「玉子せんべい」(12枚入840円)  470
300年余りの伝統を受け継ぐ老舗。卵黄をたっぷり使っており、上品な甘みが口に広がる(06-6203-7281)
五月ヶ瀬(さつきがせ、福井県坂井市)「福井銘菓五月ヶ瀬」(10袋1470円など)  300
1973年創業。ピーナツをふんだんに入れた。肉厚の一品は石釜で1枚ずつ焼き上げる(0120-082-825)
銀座松崎煎餅(東京都中央区)「三味胴」(しゃみどう、8枚入1050円など)  270
1804年創業。たまごせんべいに色砂糖で花鳥風月を描いた風流な1枚(03-5628-1771)
亀井堂総本店(神戸市)「瓦せんべい」(小瓦36枚1260円など)  260
1873年の創業以来、職人の手焼きを続ける。創業者が好んだ瓦の形を模し楠木正成の姿を刻印(078-351-0001)

【調査方法】 東京、名古屋、大阪などの百貨店で扱っているうえ、通信販売をしているせんべい店をもとに、約60の銘柄リストを作成。せんべいにくわしい専門家に「手みやげに使えるおすすめのせんべい」を選んでもらった。米を原料としたものと小麦を使ったものとに大別し、それぞれ5位まであげてもらい順位を加味して集計した。選者は次の通り(敬称略、50音順)。  赤坂由人(阪神百貨店食品第一グループ菓子チームセールスリーダー)▽井上絵美(料理研究家)▽門上武司(月刊誌「あまから手帖」編集主幹)▽岸朝子(食生活ジャーナリスト)▽須波由貴子(京阪神エルマガジン社出版事業室)▽瀬戸理恵子(月刊誌「料理通信」編集部)▽柘植栄策(高島屋食品担当バイヤー)▽西祐子(デパチカドットコム主宰)▽野沢幸代(フードライター)▽弘由美子(法研出版事業部)▽村山らむね(「おとりよせネット」の達人)  
(参照:日本経済新聞)



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