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夏休みは海外に出かけるという人も多いだろう。旅の道連れとなるのがスーツケース。使い勝手の良しあしは、旅の思い出をも変えかねない。1週間程度の海外旅行におすすめのスーツケースを専門家に聞いた。
ランキングの対象は高さ65―70センチ前後の製品。使い勝手やデザインのほか、費用対効果の高さも評価基準にした。
上位3位はいずれも超軽量素材のポリカーボネート(PC)樹脂を本体材料に100%使った製品。力をかけると表面はへこむが、すぐに元の状態に戻るしなやかな素材で、軽くて丈夫なハードケースとして最近主流になっている。
1位はドイツの「リモワ/サルサ」(ブランド名/商品名、以下同じ)=写真中央。超軽量素材ブームの火付け役だ。表面を波形にした独自の加工技術で強度を高め、高さ68センチサイズの4輪タイプで重さは4キロを切る。「機能性重視でシンプルなデザイン。赤がお気に入り」(辻さん)と赤色は女性に人気が高い。
開閉部はPC製の多くが採用しているファスナー方式。ケースの縁を囲むフレームがないため軽量になる。ただ、その分、強度に不安を感じる専門家もいた。キャスターは4輪のほか2輪タイプもある。
2位の「プロテカ/スペッキオ」=写真右=は国内メーカー、エース(東京・台東)の主力製品だ。PC素材に鏡面加工を施した。白色はこの夏の限定モデルで、定番カラーは赤、青、黒、グレーの4色。「カラフルなデザインがいい」(大沢さん)
3位は米国「サムソナイト/グラヴィトン」=写真左。ハードケースだが周囲のファスナーを開けて広げると容量が増える機能があり、旅先で荷物が増えた時に便利。キャスターの車輪は4輪とも2層式の大型で衝撃吸収力を高めた。
4位の「リモワ/トパーズ」は1950年誕生のロングセラー。アルミ合金製ながら軽量化を実現した。「見るからに高級感があり、使い込めば味が出てくる」(藤井さん)という。
5位と9位に入った独トーマス・ワグナーの「タイタンゼノン」と「タイタンX2」はともにPC素材の軽量商品。上部が丸みを帯び、「ドイツらしい堅実さにポップさを交えたデザインが面白い」(小西さん)。
ただ今回ランク入りした10製品のうちトーマス・ワグナーの2製品だけが米運輸安全局認定の「TSAロック」を標準装備していない。テロ対策のため、TSAロックがなければ、米国旅行の時には施錠できないので注意が必要だ。
海外旅行用は日本ではハードケースが中心だが、欧米ではナイロン素材を使ったソフトケースを利用する人が多い。日本でも旅慣れた人には「ソフトの方が衝撃を吸収し、壊れにくい」(宮沢さん)などと考えるソフト派が少なくない。
7位と8位はいずれもソフトケースで、厚みが6―10センチ広がり収納容量を拡大できる。荷物の出し入れがしやすく、「荷物をぱんぱんになるまで詰め込める」(小西さん)との声もある。
旅のスタイルも考慮して
スーツケース選びで専門家がもっとも重視するのが重さ。「最近は航空会社の重量制限が厳しい。少しでも多く荷物を詰められるよう軽いものがいい」(真塩さん)。エコノミー席は大半が20キロ制限で、超過すると追加料金が発生する。
旅のスタイルも考慮しよう。大沢さんは「団体旅行はポーターを利用し、自分で運ぶことが少ないため大きめをすすめる」という。バスの移動ではスーツケースを積み重ねることも多く「ソフトケースは心配」(浜田さん)との声もある。
一方、個人旅行や出張など自分で運ぶことが多い場合は、車輪構造などが使いやすいか確認する。サイズも「実際に自分で試して、スーツケースに引きずられるようにならないか確認したほうがいい」(西尾さん)。
色は空港のターンテーブルで自分の荷物がすぐに見つかるよう「目立つ色彩がいい」(大沢さん)そうだ。
【調査方法】 販売店やメーカーなどへの聞き取り調査から20万円以下の売れ筋30品目を選定。海外に頻繁に出かける専門家13人におすすめの商品を10位まであげてもらい、順位を加味して集計した。選者は次の通り(敬称略、50音順)。
大沢賢造(JTB添乗員)▽神谷ちづ子(エッセイスト)▽小西美奈(小西美術工芸社社長)▽近藤詔太(伊勢丹バッグ&ラゲッジバイヤー)▽辻晶子(マンダリンオリエンタル東京トレーニングマネジャー)▽坪内秀樹(松坂屋旅行用品バイヤー)▽西尾知子(旅行ライター)▽浜田恵美子(ジャルパック添乗員)▽樋口容視子(海外生活アドバイザー)▽藤井淳(日本旅行広報室)▽真塩たけみ(近畿日本ツーリストトラベルデザイナー)▽宮沢乃里子(相模女子大教授)▽村上貴司(アウトパーツ丸の内店長)(参照:日本経済新聞)
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