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これからの季節、旅先で歩き回る機会が増えるだろう。脱メタボリック症候群のかけ声もあって、ウオーキングブームは衰えを知らない。女性が履けて、旅行におすすめのウオーキングシューズを専門家に選んでもらった。
旅先では通常よりも長い距離を歩くことが多い。名所旧跡を延々と歩き回っても、疲れにくい靴が理想的だ。
そうした視点で選んだ結果、1位となったのがミズノ「LD503」=写真手前。
ソール(靴底)に波形プレートを挟み込み、足への衝撃を軽減している。円滑な体重移動を促し、前にけり出す力を助ける。「アスファルト歩きを意識した靴で、履きやすい」(深見さん)。「防水性、通気性に優れる。ソールもしっかりしていて長時間歩きOK」(藤巻さん)。足幅ゆったりタイプの「LD503SW」もある。
2位には2商品が並んだ。まずアシックス「サルティスWSS367」=写真右上。サルティスは日本人に多い甲高、幅広の足に向くといわれる。「中でもこの商品はクッション性が抜群に良くて歩きやすい」(荒井さん)。アシックスのプロダクトマーケティング部の国友正晴さんは「足の指を動かしやすい構造にして血行促進を狙った」と説明する。
同じく2位のアサヒコーポレーション「アサヒメディカルウォークGT」(写真左上)は、整形外科医と九州大学の協力を得て開発した。靴底かかと部のスクリュー構造がミソ。踏み込むと、ひざ下(けい骨)の外旋運動を促し、ひざ関節の負担を軽減する。「ソールがしっかりしていてデコボコ道や石畳の道に向く。ゴアテックスの防水・通気性もいい」(荻原さん)
4位には3商品。アシックスから定番「サルティスWSA350」と「サルティスWSL865」が入った。後者は「靴ひもの脇にファスナーが付いていて脱ぎ履きしやすく、旅行に格好。靴底の形や厚さ、クッション性もいい」(原さん)。同じく4位のニューバランス「WW680」は「足の形に合っていて歩きやすい」(勅使川原さん)「デザインがすっきりして足元がおしゃれに見える」(島さん)と、まさに女性向け。
7位の「ブルックスディスカバーWF」と8位「ワールドマーチWM21C PRIDE EX」は安定感の良さで好評だった。重さと頑丈さから30キロ以上の長距離歩きにいい。
今回の評価者のうち、元ノルディック複合選手の荻原さんと元ショートトラック選手の勅使川原さんは、ウオーキングを中高年ばかりでなく幅広い世代に普及させるための活動を始めている。より若い世代を念頭に、荻原さんは「これからはデザインにも目を向けたい」と話している。
靴を選ぶときは靴下持参で
ウオーキングシューズは、着地したときに衝撃を吸収できるよう、かかとにクッション性のあるものがいい。ただ、「靴底全体が柔らかすぎると、ももやふくらはぎなどへの負荷となり疲れるので要注意。つま先にも1センチの厚みは欲しい」と30キロ競歩日本記録保持者の原さんは言う。
また、「つま先が上がりすぎた形だと、踏ん張りが利かずに足を進めにくい。かかとの後ろ側よりソールが出っ張っていると、着地後の足裏の体重移動がうまくいかず、ひざに負担となりやすい」などは、競技者視点からのアドバイス。「自分の足幅に合わせて調節できるひも靴がいい」ともいう。そのうえでファスナーが付いていれば脱ぎ履きに便利だ。
靴を買う際には、履く靴下を持っていく。足を入れたときに5本の指が開けること、つま先を合わせたときに後ろに指1本がキチキチで入るくらいの空きがあることをチェックする。「足先を楽に曲げられるか、曲げたときに変に当たる部分がないかも確かめてほしい」(深見さん)
【調査方法】 旅先で歩き回るのに適した売れ筋のウオーキングシューズを対象に、専門家11人に10段階評価してもらった。専門家は次の通り(敬称略、50音順)。
荒井俊雄(東急百貨店東横店趣味雑貨・スポーツ統括マネジャー)▽伊藤大輔(ミナミ商品部トレーニンググッズMD)▽荻原次晴(スポーツキャスター)▽島充明(ヴィクトリア・エルブレス御茶ノ水店)▽高笠和広(アルペン商品第四部)▽勅使川原郁恵(スポーツコメンテーター、日本ウオーキング協会親善大使)▽永田慶一(小田急百貨店紳士服・スポーツ商品部マーチャンダイザー)▽原義美(日本スキルウォーク協会会長)▽深見賢一(日本ウオーキング協会専門講師)▽藤巻順次(ICI石井スポーツ商品営業部次長)▽森賢一(エービーシー・マート販売促進部)(参照:日本経済新聞)
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